応援コメントも到着
あわせて解禁となったのは、総勢10名の各界著名人、有識者からの応援コメント。お笑い界からは、いとうあさこ、こたけ正義感、そして各地の少年院で講演を行う命の授業でお馴染みのゴルゴ松本。さらには、俳優の宇梶剛士や、女優でタレントの柴田理恵、作家の草下シンヤや、桜木紫乃、ノンフィクション作家の菅野久美子のみならず、犯罪心理学者の出口保行や、元徳島県警警部の通称リーゼント刑事、秋山博康まで。あらゆる視点から本作への想いが語られている。
以下コメント全文 ※敬称略 ※順不同
いとうあさこ(お笑い芸人)
最後のシーンに描かれたその“日常”は、すごく静かだけど、
とてつもなく大きな優しさが詰まっていて、ものすごかった。
ものでも心でも人に“届ける”のはとても苦しくて難しいけど、尊い。
ゴルゴ松本(お笑い芸人)
アクリル板を境界線にして、常識と非常識が線引きされる世界。
目を背けたくなるような現実の中で精一杯もがく「命」たちの生き様。
これまで少年院で触れ合ってきた子供たちにも「人の心」があることを思い出させてくれる作品でした。
絶対必要なことは、『愛』という行動力だと思います。
柴田理恵(女優・タレント)
バックヤード。社会を裏側から支え続ける場所や人たち。そこには表からは見えない人間ドラマがある。
差し入れ屋というあまり馴染みのない店で繰り広げられる数々のドラマ。どのエピソードも深く心に残る。
一方的な意見に左右されるネット社会に疑問を持っている方は、是非とも観ていただきたい。
こたけ正義感(芸人/弁護士)
東京拘置所の前には実際に差入店がある。
僕も弁護士として利用したことはあるが、そこで働く人の視点で犯罪を描くという発想に驚いた。
「差入屋」にしかできない事件との向き合い方があるんだなと。新しい視点だった。
宇梶剛士(俳優・劇作家)
涙の海で溺れかけていた者が、溺れかけていた
誰かに手を伸ばした。街を歩くとき僕は、金子
たちを探すだろう。それが涙色の景色だとしても「未来」なんだ。
草下シンヤ(作家)
服役している友人・知人にたくさんの差し入れや面会をしてきた。塀の中の人たちはみな自分が見捨てられてしまうのではないかと不安に怯えている。差し入れ品を通して繋がるのはあなたを忘れていないという気持ちである
桜木紫乃(作家)
与えられた場所でひたむきに生きることが、これほど困難なものかと気付かされる場面が続く。
同時に、ひとつの人生のしぶとさを「これでもか」と訴えてくる。
出口保行(犯罪心理学者/東京未来大学 副学長 教授)
ネガティビティ・バイアス
法務省に勤務していた時、東京拘置所の官舎住まいだったので、差し入れ屋さん、目の当たりにしていました。なかなか日の当たらないお仕事。しかし、壮大なヒューマンドキュメントがそこにはあります。私たちにはネガティビティ・バイアスという心理が働きます。ポジティブな経験よりネガティブな経験の方が記憶に残りやすいこと。差し入れ屋さん、このバイアスの渦中にうごめき悩む人たちを見つめています。
秋山博康(元徳島県警警部・犯罪コメンテーター)
警察署には留置場があり、留置場における被疑者の食事は、警察署が指定した食堂等からの差し入れです。
現役時代、差入食堂へよく足を運び、元受刑者と一緒に談笑しながら食事をしました。そこは更生させる大切な場所でもあったんです。
この映画を観て、受刑者の人権や、『事件』とは無関係な周囲の人たちとの関わり方や生き方に、当時警察官だった自分の関わり方を重ねながら、懐かしく、興味深く感じる事ができました。
菅野久美子(ノンフィクション作家)
主人公・金子真司と同じ視点で社会を見上げることで、今の日本社会のリアルな姿が露わになるだろう。そして、一瞬でも自分とは異なった人生を歩む人々について思いを馳せてほしい。それが、このつかみどころのない令和という時代を解き明かす鍵になるのではないか。
©2025「金子差入店」製作委員会
『金子差入店』は5月16日(金) TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー