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日本でも起こっていた! “悪魔祓い”と関連事件
17世紀のフランスには「悪魔と契約した」と嘯き火炙りになった司祭がいたが、悪魔に取り憑かれて云々……な事件は、じつは世界中で起こっている。1975年にドイツで悪魔祓い儀式を受けたアンネリーゼ・ミシェルは、翌年死亡。抗精神薬を摂取し続けたうえに長期間にわたる絶食の結果、飢餓状態に陥っていたことが原因とされている。この事件は『エミリー・ローズ』(2005年)として映画化もされた。
1994年にはオーストラリアで暮らす養豚家の男性が、妻に対して激しい悪魔祓いを4日間にわたって行った結果、死なせてしまった。またニカラグアでは2017年に、25歳の女性が1週間の絶食と絶え間ない暴力、そして焚き火の上に放り投げられるという非道な事件が発生。これは実際のところ悪魔祓い失敗に見せかけた強姦殺人事件で、彼女の夫や隣人たちが関与していたという。
2021年にはイタリアで28歳の女性が悪魔付きとみなされ、9時間に及ぶ悪魔祓いを受けた。彼女はラテン語で神父たちを罵りまくったそうだが、命を落とすことはなかったようだ。そして日本でも、80年代に神奈川県のミュージシャン男性が“悪魔祓い”を理由に身体をバラバラにされるという信じられない殺人事件が起こっている。この事件の顛末はここに記すのも憚られるほど衝撃的なものなので、もし興味があれば検索してみては。
『エクソシスト[ディレクターズ・カット版]』はCS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:真夏のホラー祭り」で2024年8月放送
https://www.youtube.com/watch?v=wH_g7FSN6aQ
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