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「挑戦できることが喜びであり、課題」柴咲コウ、フランス語での撮影や黒沢清監督への思いなど『蛇の道』舞台裏を語る

「挑戦できることが喜びであり、課題」柴咲コウ、フランス語での撮影や黒沢清監督への思いなど『蛇の道』舞台裏を語る
『蛇の道』© 2024 CINÉFRANCE STUDIOS – KADOKAWA CORPORATION – TARANTULA
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柴咲コウ「挑戦できることが喜びであり、課題」

娘を殺した犯人を突き止め復讐に燃える男・アルベール(ダミアン・ボナール)と、彼に協力する心療内科医の小夜子(柴咲コウ)。事件には、ある財団が関わっていることを知った2人は<徹底的復讐>を開始する。黒沢清監督が満を持して挑んだセルフリメイク『蛇の道』で、フランスを舞台に堂々と主演を張った柴咲コウが、オファーを受けた時の戸惑い、黒沢監督そして黒沢作品の魅力、フランスでの思い出、そして西島秀俊ら共演者とのエピソードなどを振り返り、素直な気持ちを語った。

「なぜ私にお声がけしてくれたんだろう」今まで演じてきた役とはどれも違う、小夜子という役について、オファーを受けた時の素直な気持ちを振り返った柴咲。1998年に公開された、時代を超えて根強い人気を誇る黒沢清の代表作『蛇の道』を観て、「性別も違うし、シチュエーションも違うし、国も違う」本作が「新しいものになるのかな」と思って臨んだという。

そんな復讐劇である本作のミステリアスな主人公・小夜子というキャラクターについて聞かれると、「垣間見える本心、本性をどう表現したら観客が惹きつけられてくれるのか、そのキャラクターを作っていけるか」というところに魅力と難しさ感じたと語っている。全編フランスで撮映された本作で、ほぼフランス語で演じたことについて「そこに挑戦できることが喜びであり、課題」として、それを合わせて「一つの魅力」だと前向きに語った柴咲は「ただそこにいるということが大切なのかな」とフランスに2ヶ月滞在し、ほとんどセリフの練習に費やしていたというエピソードも披露した。

そして、黒沢作品の魅力について聞かれると「答えのない生き様」が描かれていることだと語る。謙虚で「こういうものを撮りたいんだ」と強くいうタイプではない監督に対して、クランクイン前にいろいろ質問をしてしまったことを明かし、その気負いすぎた行動について「ちょっと浅はかだった」と反省する場面も。毎日の撮影を重ねて信頼を取り戻そうと静かな努力を重ねていたことを告白した。

そのほかインタビューでは、共演したダミアン・ボナールについて、フランス語のセリフの練習を快くつきあってくれたエピソードや、西島秀俊との日本語でのお芝居のバランス、また青木崇高とのシーンを振り返っての思いなど、撮影を振り返りながらひとつひとつ懐かしむように語る柴咲の姿が印象的で必見のインタビューとなっている。

『蛇の道』© 2024 CINÉFRANCE STUDIOS – KADOKAWA CORPORATION – TARANTULA

美しいフランスのロケーションに息をのむと同時に、得体のしれない緊張がラストまで続く本作。<徹底的復讐>の最後に待つものは一体何なのか。全編フランスロケで、柴咲コウがフランス語で挑んだ、色褪せることのない、一層鮮やかに色濃く描かれる『蛇の道』をスクリーンで是非見届けてほしい。

『蛇の道』は6月14日(金)より全国公開

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