撮影の舞台である石川県小松市にて先行上映決定 物語への期待高まる特報映像・場面写真も『くまをまつ』

2025年6月7日(土)よりポレポレ東中野ほかで公開することが決定した滝野弘仁監督『くまをまつ』の特報、場面写真が解禁された。あわせて、撮影の舞台でもある石川県小松市にて、公開に先駆けての先行上映も決定した。

物語への期待高まる特報映像解禁

この度、解禁された特報は、森の中を歩くタカシの後ろ姿から幕を開ける。重ねて「森の中を歩く少年―」とややこが書いたと思しきシナリオを朗読している声が被さる。読んでいるのは、大場みなみが演じる笛村とも。ややことともは、かつて付き合っていた恋人でもあった。続くシーンでは、ややこが、亡くなった祖父・隆二郎の日記を朗読しているナレーションが被さりながら映画の断片が紐解かれていく。祖父が遺した日記と、一緒に小松市の古民家に滞在することとなった実在のタカシとの生活をなぞりながら、ややこはシナリオを膨らませていく。

特に本特報で印象的な存在感を残すのは、山肌が大きく削り取られた景観が目を惹く“石切り場”の存在だろう。ロケ地となった小松市滝ヶ原町では、1814年から石切り(石の採掘)が行われており、昭和20〜30年代に生産のピークを迎えるがやがて衰退。現在、石切場は1箇所を除き閉山となっている。本作では、その場所が特に重要な舞台となる。現実とフィクション、過去と現在を行き戻りつしながら、物語がどんな結末を迎えるのか。期待が高まるところだ。

『くまをまつ』© kine A house

あわせて解禁された場面写真では、ややこの元恋人で本作では重要なキーパーソンでもあるともを演じた『すべての夜を思いだす』、『あるいは、ユートピア』など映画出演が続く大場みなみ、タカシの母親役で出演している『雨の中の慾情』でも鮮烈な印象を残した中村映里子らの出演シーンもお披露目された。

『くまをまつ』© kine A house

また公開に先駆けて5/18(日)に、本映画の舞台である石川県小松市での特別先行上映も決定した。当日は、主演の平野鈴ほかキャストと滝野監督による舞台挨拶も予定されている。

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